2007年11月21日

セカンドライフ

 「セカンドライフ」という仮想世界(バーチャル・ゲームふう)の話題を、朝日の記事(夕刊・1面 2007-11-17 )が取り上げている。さんざん手垢のついた話題だが、今さら取り上げている。
 で、その内容は、
 「仮想世界で楽しむと、素晴らしい電脳世界が楽しめる」
 という話。

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 この記事、本気でしょうかね? 何らかのジョークでしょうか? 

 (1) 「セカンドライフは面白い」という話題ならば、あまりにも遅れている。1年ぐらい古い情報。今では化石的で、ほとんど無意味。
 (2) 最近では、「セカンドライフにはまって、引きこもりになる」という弊害の方が、話題になっている。
 (3) 「セカンドライフはしょせんは金儲けの手段にすぎない。人々をうまく取り込んでボロ儲けしている会社があるだけ」(仮想世界の土地を馬鹿高値で売りつけるから)という方が、真実に近い。
 (4) セカンドライフの利用価値があるとしたら、企業の宣伝だけである。企業が仮想世界で宣伝して、愚かな人々を広告世界に取り込んで、洗脳してやろう、というだけ。人をだます詐欺的な価値があるだけ。
 (5) 詐欺師にとっては有益だが、一般の人間にとっては有害性の方がある。こんなもので引きこもりを大量生産するより、「現実世界で生きるべき」(ファーストライフを生きるべき)と語る方が真実だ。

 以上の5点を述べるのならば、まだわかる。しかし、「セカンドライフは素敵だ」とばかり書くのは、どういうことなんでしょうかね? わけがわかりません。


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 [ 余談 ]

 余談だが、同日の読売のめだつ記事は、「出産医療システムが崩壊しつつある」という警鐘。
 立派である。国家の崩壊という緊急事態を直視して、警鐘を鳴らしている。(どういう問題があるのかは、泉の波立ち 2007-11-18 の項目を参照。)

 ひるがえって、朝日はどうか? 「仮想社会で遊ぶのは楽しいですよ」と浮かれた話。
 この二社を対比すると、次の通り。

  ・ 朝日 …… 仮想社会で夢想をいだかせようとする。 (洗脳・妄想)
  ・ 読売 …… 現実社会の問題点をまさしく指摘する。  (現実直視)

 人々が朝日の言うことに従えば、人々が仮想社会で遊んでいるうちに、現実社会は崩壊する。
 人々が読売の言うことに従えば、人々が現実社会を直視して、何らかの対策を取るので、現実社会の崩壊を食い止めることができる。

 どちらが新聞社のやるべきことだろうか? 



Posted by フロインドリーブ at 16:34│Comments(0)
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